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『白痴』(勅使川原三郎、佐東利穂子) [ダンス]

 2018年6月15日は、夫婦でKARAS APPARATUSに行って勅使川原三郎さんと佐東利穂子さんの公演を鑑賞しました。ドストエフスキー原作『白痴』の再再演、これからフランスを皮切りに世界中で上演される予定の最新バージョン、上演時間60分の舞台です。


[キャスト他]

演出・照明: 勅使川原三郎
出演: 勅使川原三郎、佐東利穂子


 2016年12月18日にシアターχで観た公演のアップデイト版。ムイシュキン公爵を勅使川原三郎さんが、ナスターシャを佐東利穂子さんが踊ります。佐東利穂子さんの優雅ではかないダンス、勅使川原三郎さんのどこか心ここにあらずな浮遊感のある不思議なダンス。ランプの灯のようにちらつく照明のせいで、二人とも輪郭がはっきり定まらず、夢を見ている気配がずっと漂います。

 最も強烈なのはてんかん発作を表現したシーンでしょう。音楽に混ざる不快なノイズ、人々の嘲笑、激しく痙攣する四肢など、迫力ありすぎて個人的につらいものがありました。

 シアターχで観た版との違いはよく分かりませんが、個人的な印象として佐東利穂子さんが踊るシーンが増えていたように思います。いずれにせよ、この版が世界各地で上演されるそうで、反響が楽しみです。



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