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『いぬと、ねこと、わたしの防災 いっしょに逃げてもいいのかな? ペット防災の基本BOOK』(LEONIMAL BO-SAI/Lucy+K、平井潤子:監修) [読書(教養)]

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「もしも」を考えると浮かぶ、さまざまな疑問。
「キャリーに入ってくれるかな?」
「持っていかなければならないものは?」
「避難所では、別々に過ごすの?」
「ペットのための備蓄やケージはあるの?」
「ペットを嫌がる人もいるよね?」

――そもそも、本当に、
「いっしょに逃げていいのかな?」
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単行本p.3


 地震が起きたとき、大切なペットを守るには。どうやって助けるのか、避難所ではどうすればいいのか、ペットを連れて避難していいのだろうか。ペットを飼育する人々のための防災知識。単行本(株式会社ドリーム)出版は2016年9月です。


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いっしょに逃げても
いいんだよ。

いっしょに逃げるとは、
つまり、いっしょに生き抜くこと。
同行避難だけにこだわらず、
みんなで生き抜くことを、一人よがりではなく考えること。
それこそが、本当の防災だと
LEONIMAL BO-SAIは信じています。
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単行本p.65


 2016年4月23日から5月22日にかけて開催された「いぬと、ねこと、わたしの防災 いっしょに逃げてもいいのかな?展」の内容をもとに作成された防災ブック。全体は五つの章から構成されています。


「Chapter1  「もしも」災害シミュレーション」
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災害発生時、自分とペットに起こりうることを
想像したことがありますか?
実際の状況はさまざまですが、まず、「もしも」について
具体的に考えを巡らせておくことが
“自分なりの防災”を始める第一歩です。
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単行本p.13

 災害発生時に生じるペットまわりの問題を具体的な例をもとに考えます。健康管理、避難訓練、自宅の防災対策強化、飼い主グループとの共助、ペットの社会化、迷子予防。


「Chapter2  「いつも」からできる「もしも」の備え ~ワーク~」
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実は、ペットの安全を守ることは、
自分自身の安全を守ることにも直結しています。
ずっといっしょに生きていくために、
ひとつずつ実行に移していきましょう。
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単行本p.21

 前章で挙げられた問題について、一つ一つ普段から対策しておくべきことを示します。
ペットの居場所の安全性チェック、飼い主グループの構築、ペットを人馴れさせておくこと、迷子対策。


「Chapter3  日本の地震とペットとの被災に関する実例」
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この章では、過去の震災で
被災したペットと飼い主への支援体制や、
避難の状況を紹介します。
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単行本p.33

 最近の震災を取り上げ、ペットとの同行避難などがどのように行われ、どのような問題が生じたのかを見て行きます。新潟県中越大震災(2004年10月)、岩手・宮城内陸地震(2008年6月)、東日本大震災(2011年3月)、熊本地震(2016年4月)。


「Chapter4  「いっしょに逃げてもいいのかな?」同行避難のこと」
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災害時において、避難所はひとつの「社会」です。
ペットを飼っていない人たちも大勢いる中で、非常事態を生き抜いていくために、
協力し合い、理解を得て、
受け入れてもらう努力が必要です。
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単行本p.39

 ペットと一緒に避難所に逃げる「同行避難」。飼い主とそうでない人の間で生じがちなトラブルをどう予防するか。アンケート調査から見えるそれぞれの気持ちを理解し、共存のための行動指針を示します。


「Chapter5  「いつも」からできる「もしも」の備え ~グッズ~」
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いつ起こるかわからない
「もしも」に備えて
ペットのいのちを守るために、
揃えておくとよい「モノ」の備えをご紹介します。
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単行本p.49

 ペットのための防災グッズをまとめます。飼育手帳・治療記録、包帯、ゴミ袋、ビニール袋、新聞紙、ケージ、ペットシーツ、ウンチ袋、避難用具、薬・療養食、鑑札・迷子札、数日分のフード、カッター・はさみ・ガムテープ、洗濯ネット、トリミング・ドライシャンプー用品、数日分の水。

 その他、リュック型ペットキャリー、トレーニングなどの情報が載っています。


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