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『「新」怪奇現象41の真相』(ASIOS) [読書(オカルト)]


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 本書は、そんなASIOSが、近年、オカルト番組やネットなどで話題になっている奇妙な話を検証し、その結果をまとめたものです。扱っている項目は、2000年代以降に話題になったものが中心となっています。一部、昔からある有名な事件なども扱っていますが、全体としては現在の主流に合わせて新しいものに重点を置くようにしました。
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単行本p.3


 ASIOS (Association for Skeptical Investigation of Supernatural : 超常現象の懐疑的調査のための会)の検証シリーズ最新作。多くの人の夢に共通して登場するという「THIS MAN」の秘密、不気味に鳴り響く「アポカリプティック・サウンド」の真相、地球を監視する極秘衛星「ブラックナイト」の正体。ネットで話題になった写真や動画などを中心とした最近のオカルトネタを徹底検証。単行本(彩図社)出版は、2016年1月です。

 おなじみASIOSの謎解き本、その最新刊は、最近ネット界隈を騒がせた怪動画など比較的新しいネタが集められています。「今の画像加工技術ならどんな画像だって作れるさ」と思考停止するのではなく、誰が、いつ、どんな目的で制作したのか、を徹底追求してゆく姿勢には頭が下がります。

 古典的なネタもいくつか取り上げられていますが、中でも「パスカグーラ事件の現場を訪れ、当事者であるチャーリー・ヒクソンにインタビューした」という加門正一さんの記事が素晴らしく、これはもう感涙もの。現場に行く、当事者に直接インタビューする、結論ありきで調査しない。基本姿勢の大切さを思い知らされるようです。

 予想を超える調査結果に驚嘆したのは「ドワーフ都市マクハニック」が、少なくともそのモデルとなった村が実在する、という本城達也さんの記事。きちんと調べないと分からないこと、知らないことは、まだまだあるのだと、襟を正すような気持ちになります。

 新しいネタ、新たに判明した最新情報を重視している他の記事のなか、ロバートソン審問会が、コンドン・レポートが、と、周囲を気にせずマイペースで前世紀の空を飛び続ける秋月朗芳さんも堂に入っていて素敵だと思います。

 話題になったオカルトネタの真相が気になっている方は、とりあえず目次を見て、興味対象が少しでも含まれていたら、あまり迷わず読んでみることをお勧めします。

[目次]

第1章 世界を騒然とさせた「怪奇・超常現象」の真相

  夢に現れる謎の男「THIS MAN」
  ボリビアの怪人「シャドーマン」
  マヤのピラミッドから伸びる光の柱
  ウィツタブルのポルターガイスト
  宮殿に現れた悪霊「グレイ・レディ」
  警察官を襲う森の精霊「ノーム」
  アポカリプティック・サウンドの謎
  アルゼンチン「幽霊ブランコ」の怪

第2章 宇宙からの来訪者「UFO事件」の真相その1

  黒騎士の衛星は実在するか?
  「バナナTV」のUFOは本物か?
  地球製UFO「TR-3B」の墜落写真
  エルサレムのUFOビデオ
  大空を飛ぶ「不定形UFO」の正体は?
  ボイド・ブッシュマンの死の告白

第3章 人類の未来を見通す「大予言」の真相

  世界情勢を予言する「イルミナティ・カード」
  イルカの大量座礁死は大地震の前兆か?
  ネットに広がる「ヒトラーの予言」
  ゲリー・ボーネルの予言
  ブルガリアの預言者「ババ・ヴァンガ」
  タイタニック号沈没を予言していた小説

第4章 宇宙からの来訪者「UFO事件」の真相その2

  太陽から給油する超巨大UFO
  喜望峰に現れた空飛ぶ円盤の写真
  タリバンを攻撃するUFO型戦闘機
  「ロズウェル・スライド」の正体
  実在した!?アメリカ空軍UFO調査機関
  パスカグーラUFOアブダクション事件

第5章 未知の怪生物との遭遇「UMA事件」の真相

  コロラドの「スカイ・クリッター」
  未知の巨大地底生物「トレマーズの死骸」
  謎のミイラ「アタカマ・ヒューマノイド」
  「遠野のカッパ伝説」の真相
  大発見!人魚伝説の新たな真実
  海岸に打ち上げられたドラゴンの死骸
  ウィンダミア湖の怪獣「ボウネッシー」
  超巨大アナコンダとタコ宇宙起源説

第6章 歴史を変える大発見!?「超古代文明」の真相

  ドワーフの都市マクハニックは実在する?
  マンチェスター博物館の動くエジプト像
  太陽系を司る!?ニネヴェ定数の謎
  死の連鎖が続く「アイスマンの呪い」
  「聖徳太子の地球儀」はオーパーツか?
  ドイツ・ボンの錆びない鉄柱
  伊勢神宮の神鏡にヘブライ文字がある?



タグ:ASIOS
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