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『台北 注文ブック』(歩く台北編集部、メディアポルタ、下川裕治:監修) [読書(教養)]

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漢字メニューだからなんとかなるでしょ。
そう思う人もいるかもしれないが、そう簡単ではない。
知らない漢字が次々に登場し、料理を想像できないことは珍しくない。
(中略)
なんとか満足の台湾料理を味わいたいーー。
格好なツールが、台湾の多くの店がつくっているオーダーシートだ。
そこにはいま、味わうことができる料理が並んでいる。
しかし、漢字……。
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「はじめに」より


 台北の人気料理店のオーダーシート現物を掲載し、個々の料理の日本語解説と価格を掲載した料理オーダー専門のグルメガイド。単行本(キョーハンブックス)出版は、2015年7月です。


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本書は実際のオーダーシートをわかりやすく翻訳している。
本書を読みながら、オーダーシートに記入していってほしい。
きっと満足の台湾料理に出会えるはずだ。
台湾リピーターも、知らなかった台湾料理に開眼するはずだ。
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「はじめに」より


 先週は、夫婦で夏の台湾旅行に行って参りました。宜蘭県をあちこち観光しつつ、礁渓郷の民宿に連泊して朝夕温泉という、のんびりした旅です。夜市朝飯駆け、一食懸命な、あわただしい台湾旅行を楽しめる歳ではありませんし、台北も何だか都会っぽくてせわしない感じでもうしんどい。とりあえず、台風直撃前に帰国できて助かった。

 とはいえ到着日と最終日はどうしても台北をうろつくことになりますから、念の為に台北ガイドブックを一冊だけ持っていったのです。それが本書。

 本書の凄いところは、台北の人気料理店16店をとりあげ、そこで出される料理を詳しく紹介しているだけで、他の情報は一切載ってない、という清々しいまでの割り切り。この店に行け、そしてこれを喰え、以上、というわけです。

 全体は、小籠包&餃子、台湾料理&食堂、飲茶・四川・鍋料理、スイーツ&ドリンク、という章から構成されており、それぞれ数軒のお勧め店が掲載されています。それぞれの店について、オーダーシートの現物が掲載され、そこに載っている料理名の解説(どんな料理で、どんな味がするか)が、もちろん日本語で、紹介されています。

 つまりですね、店に行く前に、解説を読んで食べたいと思った料理とその注文数を一、丁、下、などと本書のオーダーシートに記入しておいてですね、いざ店に行って席を確保したら、そのまま店のオーダーシートにそれを書き写せばいいわけです。

 台湾旅行に慣れてない方、あるいはいつも同じものをオーダーしているがたまには他の料理も注文してみたい方にとって、迷いなき実用的グルメガイドだと思います。


タグ:台湾
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