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『正方形的郷愁』(阮義忠) [読書(随筆)]

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八十張方正經典影像
再現一九七〇至九〇年代
台灣的人文風景

80枚の正方形の写真によって
70年代から90年代における台湾の
人や風景があざやかに蘇る
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 春の台湾旅行で手に入れた写真集。台中の誠品書店で購入しました。単行本(遠流出版公司)出版は2015年2月です。

 不勉強にして中国語が読めないもので、せっかく台湾の書店を訪れても、とりあえず写真集や絵本、一部のコミックなど、眺めているだけで何とかなる本ばかり手にしてしまいます。

 今回、台中で購入したこの写真集は、80枚の正方形のモノクロ写真を収録した一冊です。1976年に撮影された古びた家門の写真から始まって、70年代、80年代、90年代に台湾各地で撮影された人物や風景の写真を経て、再び1976年に撮影された台北市中華路の俯瞰写真で終わるという構成。

 風景写真もいいのですが、個人的には人物写真に惹かれます。老人、若者、職業人、赤子を抱いた母親、犬、子どもたち。様々な人々が気合の入った表情で写っています。

 おそらく台湾人が見ると強い郷愁の念にかられるのでしょうが、日本人である私が見ると、不思議な既視感(昭和感)と郷愁と異国情緒が複雑に入り交じった感慨を覚えます。

 『給未來的郷愁』という台北の現在を写したモノクロ写真集から抜粋されたと思しき写真が12枚、付録として収録されています。現在の台北で撮影されたものなのに、びっくりするくらいノスタルジックで驚きます。

 意外な発見もあます。例えば台北の路上に"BNE WAS HERE"というステッカーが張ってあるのに気付きました。ちなみに撮影場所は台北市延平南路71號、撮影日時は2014年12月30日です。


タグ:台湾
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