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『猫在江湖』(猫夫人) [読書(随筆)]

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有人在的地方,就是江湖
有猫在的地方,就是幸福

人がいる場所、すなわち世間なり。
猫がいる場所、すなわち幸福なり。
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 ボランティア活動を組織化して、台湾・台北郊外の猴硐(ホウトン)を、野良猫と地元コミュニティが共存する観光地「猫村」に変えた写真家、猫村さん。じゃなかった、猫夫人。獣医である夫が「猫博士」と呼ばれているため、「猫博士夫人」を略して「猫夫人」なんだそうです。その猫夫人の最新写真集。中文版(悦知文化)出版は2014年10月です。

 台湾の書店に行くとたいてい猫本コーナーがあり、猫写真集や猫エッセイがずらりと並んでいます。猫写真集なら言葉が分からなくても楽しめるので、涼しい書店内で時間をつぶすときなど実に助かります。

 今回の春の台湾旅行では、台中の誠品書店で猫夫人の最新写真集を購入しました。日本でも、第一写真集『台湾這裡有猫』の日文版『猫楽園』が出版されているので、お馴染みの方も多いでしょう。

2013年07月01日の日記
『猫楽園』(猫夫人)
http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2013-07-01

 本書『猫在江湖』にも、台湾の街角でのびのびと暮らしているように見える猫たちの写真がぎっしり。他猫に頭を擦りつけている猫、公園での猫集会、廟にいる神様然とした猫、喧嘩する猫、子育てする猫、威嚇する猫。いかにも「ふてぶてしい」表情の猫が多く、その魅力にやられてしまいます。

 残念ながらエッセイ部分は読めないのですが、猫の「セリフ」には直観的に分かるものも多く(「今日我最萌」とか「有事情派代表」とか)、けっこう何とかなります。

 すでに台湾では何冊も猫写真集を出している猫夫人。日本でもどんどん出版されてほしいものです。あと、日本でも話題になったコミックエッセイ、接接(ジェジェ)の『接接在日本』(邦題『台湾から嫁にきまして。』)も書店に3巻まで並んでいましたので、こちらもちゃんと翻訳されるといいなあ、と思います。


タグ:台湾
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