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『珍しいキノコ御膳 美味しゅうございます。』(珍しいキノコ舞踊団) [ダンス]

2015年3月15日は、夫婦で東京芸術劇場シアターイーストに行って、珍しいキノコ舞踊団の新作を鑑賞しました。伊藤千枝さんを含む三名の振付演出による三本立てで、間に2回の10分休憩をはさんだ2時間公演(公演時間100分)です。


『霧笛』(水先案内人 大野慶人):30分

「もともと美しい彼女たちですので、その美しさから、花というテーマを設けました」(大野慶人)

 5名のキノコダンサーたちがゆっくりと踊る、西洋絵画のように美しい作品。恐ろしく芯のしっかりした、確信に満ちた動きの数々。最後まで途切れることのない緊張感に目を見張ります。衣装も素晴らしい。ダンスカンパニーとしての珍しいキノコ舞踊団の凄さを改めて見せつけてくれる、心震える舞台。個人的には今回の三作品のなかで最も感激しました。


『とっても風流』(家元 天久聖一):40分

「最初に風鈴を吊るした人、茶碗を三回まわした人、庭に石を並べた人の初期衝動を追体験してみたかった」(天久聖一)

 第一部「昆虫VS風鈴」、第二部「スペース茶道」、第三部「石庭の湖」という三部構成の作品。風鈴のかぶりものを装着した伊藤千枝さんの周囲で虫ダンスとか、大小様々な金属製ボウルを床でぐるぐる回して止まったらその上に立つとか、ときどき動く庭石ダンサーに囲まれてチャイコフスキーとか、新しい「超風流」を表現。でも、キノコダンサーたちが踊ると普通にキノコダンスに見えました。楽しい舞台。


『Ms.Dの日常』(親方 伊藤千枝):30分

「キノコ史上初! なんと私が主役ですっ! そうです、私がDさんですっ!」(伊藤千枝)

 Ms.Dに扮した伊藤千枝さんが色々やる演劇風作品。ドッグからドラキュラ、ドラゴンまでDで始まるものがいっぱい出てきますが、やはりキモは「ダンス」と「ドリフ」ではないかと。

 伊藤千枝さんはキュートで魅力的。いくつか含まれているソロダンスシーンも素敵です。個人的には、『世迷い言』(中島みゆき)で踊るシーンがお気に入りで、これと『Wの悲劇』(薬師丸ひろ子)ダンスは、もう何度でも観たい。


出演: 篠崎芽美、矢嶋里美、岡里蓉子、佐々木美和、伊藤千枝、郷志郎


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