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『L.A.Dance Project』(バンジャマン・ミルピエ、ウィリアム・フォーサイス) [ダンス]

 2014年11月9日は、夫婦で彩の国さいたま芸術劇場に行って、パリ・オペラ座バレエ団の芸術監督に就任が決まったことで話題となっているバンジャマン・ミルピエが率いるカンパニー"L.A.Dance Project"の三本立て公演を鑑賞しました。


『リフレクションズ』(振付:バンジャマン・ミルピエ)
35分

 赤に白文字がでかでかと書いてある極めて印象的な背景(デザインはバーバラ・クルーガー。個人的にはショッピングモールの看板を連想しました)の前で数名の男女が踊る作品。滑らかで高速に踊り続ける抽象ダンスですが、様々なドラマの断片をちらりちらりと見せる手際が印象的でした。


『モーガンズ・ラスト・チャグ』(振付:エマニュエル・ガット)
20分

 ダンサー達が同時多発的に多様なダンスを繰り広げる作品。あちらこちらでかっこいい動きが現れたかと思うと、さっと流してしまう感じがとても気になり、最初から見直したいと思わせます。


『クインテット』(振付:ウィリアム・フォーサイス)
25分

 1993年の作品ですが、フォーサイス自身がL.A.Dance Projectのために再振付したという話題作。高揚感、挫折感、感傷、苛立ち、憧れなど、青春時代の様々な感情がダンスで力強く表現され、観ているうちに涙が出そうになりました。今回、個人的に最も感銘を受けた作品。


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