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『TRACES トレーシス』(7 Fingers) [ダンス]

 2014年11月3日は、夫婦でKAAT神奈川芸術劇場に行って、カナダのサーカス・カンパニー"7 Fingers"の公演を鑑賞しました。7名のメンバーが様々なシーンを演出しつつ、アクロバットや曲芸などのパフォーマンスを披露する90分の公演です。

 全体的にあまりサーカスの公演だということを意識させない作りになっています。特に前半がそう。マイク、バスケットボール、スケートボード、ピアノ、椅子や机、いたずら書きまで、身近なものを使って、そこらにたむろしている普通の若者たちが色々と悪ふざけしているという芝居ノリで展開します。

 演劇的なシーンの合間に様々なアクロバットを自然に、曲芸というより軽くダンスを踊っているような雰囲気で、折り込んでゆきます。後半になると大技が連続するようになり、メンバーそれぞれが専門技術を発揮。

 個人的には、中国独楽(ディアボロ)によるジャグリングがお気に入りです。あと二本のポール(チャイニーズ・ポールズ)を使ったアクロバットをみんなで順番にやるシーンも好み。

 すごいアクロバットを披露するドラムロール的なシーンもありますが、むしろ各人がそれぞれちょっとしたクールな技を見せ合って仲間うちで盛り上がっている、といった親しみの持てる演出がとても楽しい舞台でした。


[キャスト]

ルーカスブタン、ホウ・カイ、LJマールズ、ディエゴ・ロダルテ=アモール、フレッチャー・サンチェス、レオナルド・ウィリアムズ、ナオミ・ツィマーマン


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