『NHKバレエの饗宴2014』(中村恩恵、吉田都) [ダンス]
2014年4月20日にNHK ETVにて『NHKバレエの饗宴2014』が放映されました。2014年3月29日にNHKホールで収録された舞台映像です。
『スコッチ・シンフォニー』
スターダンサーズ・バレエ団のメンバー達がスコットランドの民族衣裳風コスチュームを着て踊る、華やかな群舞。開幕にふさわしい、楽しく晴れやかなバランシン作品です。群舞に比べてパ・ド・ドゥはいまひとつかなーと感じましたが、佐藤万里絵さんの軽快なソロは素敵でした。バランシンの作品は古びないところが凄いと思う。
『3月のトリオ』
ユニット〈アルトノイ〉による初演作品。チェロ独奏に合わせて、島地保武さんと酒井はなさんがそれぞれに踊り、互いに呼応してゆく。その個々の動きのキレには感心させられました。ただ、作品としてはやや大味で、構成から強い説得力が感じられないのが残念。
『Tha Well-Tempered』
中村恩恵さんの振付作品。首藤康之さんとの初共演作品でもあるそうです。ぎりぎりの緊張感のなか、驚くほど細かく、高密度な、情報量の多い動きが途切れることなく続く驚異的ダンス。二人の補完関係も素晴らしく、最初から最後までほとんど息もつけないで見入ってしまいます。
『ドン・キホーテ 第1幕』
貞松・浜田バレエ団によるドンキ。全体的に派手で勢いがあって、観ていて気持ちいい。瀬島五月さんが踊るキトリは明るく楽しげな雰囲気で、とても好感が持てます。やたらと色彩に凝った衣装も鮮やかでカッコいい。特に、紫の使い方が素敵だと思いました。
『ラ・シルフィードからパ・ド・ドゥ』
吉田都さんと、シュツットガルト・バレエ団のプリンシパル、フィリップ・バランキエヴィッチさんの初共演。夢のような時間。ふわふわ宙を舞い、美しいポーズをぴたりっと決めてみせる吉田都さん。その、強靱な技術に裏打ちされた、はかなげな浮遊感が素晴らしい。
『ベートーベン 交響曲第7番』
第七交響曲をそのままダンス化したようなウヴェ・ショルツ振付作品を、東京シティ・バレエ団のメンバー達が渾身の体力を振り絞って踊り抜く圧巻の舞台。
リズミカルな音楽に乗せて流れるように、激しく動き回るダンサーたち。情け容赦ない曲のスピード、40分間ノンストップ。体力的にキツそうなのに、とにかくどの場面もエネルギー全開、パワーあふれるダンスで爆発的な爽快感がありました。ダンス鑑賞というより、スポーツ観戦に近い感覚。たすきというかシートベルトというかスタートレックというか、純白にすっと一筋入れた衣装のセンスも素晴らしい。
[演目]
『スコッチ・シンフォニー』(振付:ジョージ・バランシン)
林ゆりえ、吉瀬智弘、佐藤万里絵
スターダンサーズ・バレエ団
『3月のトリオ』(ユニット〈アルトノイ〉)
島地保武、酒井はな
『Tha Well-Tempered』(振付:中村恩恵)
首藤康之、中村恩恵
『ドン・キホーテ 第1幕』(再振付:N.フョードロフ、新演出:貞松正一郎)
キトリ:瀬島五月、バジル:アンドリュー・エルフィンストン
貞松・浜田バレエ団
『ラ・シルフィードからパ・ド・ドゥ』(振付:オーギュスト・ブルノンヴィル)
吉田都、フィリップ・バランキエヴィッチ
『ベートーベン 交響曲第7番』(振付:ウヴェ・ショルツ)
佐合萌香、志賀育恵、キム・セジョン、玉浦誠、内村和真
東京シティ・バレエ団
『スコッチ・シンフォニー』
スターダンサーズ・バレエ団のメンバー達がスコットランドの民族衣裳風コスチュームを着て踊る、華やかな群舞。開幕にふさわしい、楽しく晴れやかなバランシン作品です。群舞に比べてパ・ド・ドゥはいまひとつかなーと感じましたが、佐藤万里絵さんの軽快なソロは素敵でした。バランシンの作品は古びないところが凄いと思う。
『3月のトリオ』
ユニット〈アルトノイ〉による初演作品。チェロ独奏に合わせて、島地保武さんと酒井はなさんがそれぞれに踊り、互いに呼応してゆく。その個々の動きのキレには感心させられました。ただ、作品としてはやや大味で、構成から強い説得力が感じられないのが残念。
『Tha Well-Tempered』
中村恩恵さんの振付作品。首藤康之さんとの初共演作品でもあるそうです。ぎりぎりの緊張感のなか、驚くほど細かく、高密度な、情報量の多い動きが途切れることなく続く驚異的ダンス。二人の補完関係も素晴らしく、最初から最後までほとんど息もつけないで見入ってしまいます。
『ドン・キホーテ 第1幕』
貞松・浜田バレエ団によるドンキ。全体的に派手で勢いがあって、観ていて気持ちいい。瀬島五月さんが踊るキトリは明るく楽しげな雰囲気で、とても好感が持てます。やたらと色彩に凝った衣装も鮮やかでカッコいい。特に、紫の使い方が素敵だと思いました。
『ラ・シルフィードからパ・ド・ドゥ』
吉田都さんと、シュツットガルト・バレエ団のプリンシパル、フィリップ・バランキエヴィッチさんの初共演。夢のような時間。ふわふわ宙を舞い、美しいポーズをぴたりっと決めてみせる吉田都さん。その、強靱な技術に裏打ちされた、はかなげな浮遊感が素晴らしい。
『ベートーベン 交響曲第7番』
第七交響曲をそのままダンス化したようなウヴェ・ショルツ振付作品を、東京シティ・バレエ団のメンバー達が渾身の体力を振り絞って踊り抜く圧巻の舞台。
リズミカルな音楽に乗せて流れるように、激しく動き回るダンサーたち。情け容赦ない曲のスピード、40分間ノンストップ。体力的にキツそうなのに、とにかくどの場面もエネルギー全開、パワーあふれるダンスで爆発的な爽快感がありました。ダンス鑑賞というより、スポーツ観戦に近い感覚。たすきというかシートベルトというかスタートレックというか、純白にすっと一筋入れた衣装のセンスも素晴らしい。
[演目]
『スコッチ・シンフォニー』(振付:ジョージ・バランシン)
林ゆりえ、吉瀬智弘、佐藤万里絵
スターダンサーズ・バレエ団
『3月のトリオ』(ユニット〈アルトノイ〉)
島地保武、酒井はな
『Tha Well-Tempered』(振付:中村恩恵)
首藤康之、中村恩恵
『ドン・キホーテ 第1幕』(再振付:N.フョードロフ、新演出:貞松正一郎)
キトリ:瀬島五月、バジル:アンドリュー・エルフィンストン
貞松・浜田バレエ団
『ラ・シルフィードからパ・ド・ドゥ』(振付:オーギュスト・ブルノンヴィル)
吉田都、フィリップ・バランキエヴィッチ
『ベートーベン 交響曲第7番』(振付:ウヴェ・ショルツ)
佐合萌香、志賀育恵、キム・セジョン、玉浦誠、内村和真
東京シティ・バレエ団