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『不爽猫的超不爽日記』 [読書(随筆)]

 一週間ほど、台湾の花蓮に行って来ました。

 花蓮、いいとこですよ。何と言っても食べ物が美味しい。台湾の食べ物はたいてい美味しいのですが、ここの料理は、味付けがくどくなく、ダシを利かせてさっぱり風味に仕上げたものが多く、好みにぴったりでした。イカのとろみスープ、ワンタン、虱目魚粥、それからスイカ汁、どれもおいしゅうございました。そもそも車内販売の駅弁(素食弁当)からして尋常ではなく美味しい。

 以前読んだ詩集にあった「ひとの舌というものを知り尽くした味で/うまいにもほどがあった/たいがいにしろだ台灣」という言葉が、何度も蘇ります。

  2012年09月19日の日記:
  『口福台灣食堂紀行』(松岡政則)
  http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2012-09-19

 台湾東部に行ったのは始めてですが、『台湾時刻表 2014.2』(日本鉄道研究団体連合会)が本当に役立ちました。

  2014年02月24日の日記:
  『台湾時刻表 2014.2』(日本鉄道研究団体連合会)
  http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2014-02-24

 全くの余談ですが、夜市のジューススタンドにて「男人の乳」なる日本語看板が掲げられていたので、すわこれは一大事、とばかり、急いで注文してみたところ、ごく普通のパパイヤミルクが出てきました。察するに、「パパイヤミルク」を機械翻訳にかけて日本語にしたものと思われます。

 さて、旅行中に花蓮の書店で見つけた猫写真集をご紹介したいと思います。すげえ怒り顔の猫が表紙になった『不爽猫的超不爽日記』です。タイトルを日本語にすると、不機嫌ネコの超不機嫌日記、となるでしょうか。直訳だ。

 口をへの字に曲げて凄い形相でこちらを睨み付けている猫、という写真は一定の人気があるようで、米国ではGrumpy Cat、日本では小雪、そして台湾では不爽猫ということになるらしい。ちなみに、小雪の決めゼリフ(?)は「怒ってなどいない!!」ですが、これが不爽猫になると「不機嫌なのは我にあらず、おまえら台湾人だ!」というのが何だかおかしい。

 他に、不爽猫のセリフはこんな感じ。

 「人間は二種類に分けられるが、どちらも不快だ」

 「人生は一度きりだが、それでも多すぎる」

 「我には九個の命があるが、使うたびに悲惨になってゆく」

 「ずっと人生の明るい面を探し求めてきたが、餛飩麵(ワンタンメン)だけはちょっといいと思う」

 色々な写真やお遊びが詰まっていますが、とにかく不機嫌顔の猫まみれの一冊。そういう猫顔や、ペシミズム箴言が好きな方にお勧め。日本版が出ることを期待したいと思います。ちなみに、ペシミズム箴言というのはこんなやつ。

  2012年09月21日の日記:
  『心にトゲ刺す200の花束 究極のペシミズム箴言集』(エリック・マーカス)
  http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2012-09-21


タグ:台湾
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