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『やだよ』(クラウディア・ルエダ:作、うのかずみ:訳) [読書(小説・詩)]

  「そろそろ おやすみの じかんよ」
  「やだよ まだ ねむくないよう」

 熊の母子が登場する動物絵本。単行本(西村書店)出版は、2013年02月です。

 秋も深まり、そろそろ冬眠の季節がやってきます。せっかく母熊が巣穴を用意したのに、やんちゃな小熊は眠ろうとしません。

  「ぼく さむく ないもん」
  「ぼく つよいから へっちゃらだい」
  「ぼく ゆき だーいすき!」

 母熊がいくら言っても聞き耳持たない子熊。雪の中ではしゃいでいるうちに、ふと気がつくと辺りは吹雪。何も見えず、どんどん寒くなってきます。

 慌てて母熊を呼ぶ小熊。

  「ママ?」

 でも雪嵐で何も聞こえません・・・。

 そろそろ甥っ子もひらがなが読めるようになってきたので、自分で読んで楽しめるような動物絵本を贈りました。母熊の言うことをいかない小熊が怖い目にあうという、たいへん教育的な内容です。

 絵本のビジュアルには、絵画的なものと、イラスト的なものがありますが、本書はイラスト的。熊は影絵のように平面的に描かれ、雪景色はほぼ白一色です。他の動物(狸、ハリネズミなど)もスタンプ印のよう。写実的に描かれた動物を怖がるタイプの子供にも安心して読ませることが出来ます。


タグ:絵本
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