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『ふしぎな110番  警察本部の通信指令課に「本当に」寄せられた110番通報」(橘哲雄) [読書(教養)]

 「車を買いたいんですけど」、「俺の味方の警官が来ないんだ!」、「昨日テレビでやっていた指名手配犯人を2週間ほど前に駅のホームで見ました」。実際に警察に寄せられたヘンな110番通報を紹介する本。単行本(彩図社)出版は、2012年06月です。

 退職した元警察官が書いた、奇妙な通報、ツッコミどころありすぎ通報、そんなこと言われても警察だって困る通報など、一般市民から寄せられた110番通報を集めた一冊です。思わず笑ってしまいます。

 まず印象に残るのは、通報内容そのものに一発インパクトを感じるもの。

  「お年玉のお金をお母さんに預けたのに、返ってきません」

  「クマが倒れています」

  「車を買いたいんですけど」

  「彼が悪いのに謝らないんです。そばにいるので叱って下さい」

  「全裸の女性が電話ボックスで泣いています」

  「あんなロクでもない男、もう我慢出来ない」

 通報内容というより、その状況がインパクト大というケースも。
 
  「アパートの玄関の前に男が立ってドアを叩いている。助けて下さい」
  (ドアを叩いていたのは警官。通報者は指名手配被疑者)

  「私をつけ回す男がいたので声をかけたら、車を放置して逃げた」
  「暴力団風の男に因縁つけられそうになり、車を放置して逃げた」(同時刻、別の通報)

  「自動車の助手席に女性が縛られて乗せられていた」(女性の趣味と判明)

  「異常発報。多重で感知しています。店内で動いています」(警備会社からの緊迫感に満ちた通報。急行したら猫が店内をうろうろ)

  「昨日、テレビでやっていた指名手配犯人を、2週間ほど前に駅のホームで見ました。早く捕まえて下さい」

 ときには、通報内容より何より、警察とのやりとりで思わず失笑してしまうパターンも。

  「子供が行方不明になりました」
  「いつからいないのですか?」
  「昨夜の11時に酔っ払って家に帰ったらいなかったのです」
  「どうして今頃の届け出になったのですか?」
  「実は、妻もいないのです」
  「それは、家族の家出ではないですか?」

  「警察官がいつまで経っても来ないじゃないか」
  「確認したところ、すでに警察官は着いているようですが」
  「俺の味方の警官が来ないんだ!」

  「はい、110番です。事件ですか? 事故ですか?」
  「事件か事故とは何だ。その他の場合だってあるだろう」
  「何がありましたか?」
  「それぐらい察してみろ」
  「住所とお名前をお願いします」
  「当ててみろ。若造では分かるまい」

  「ひったくりの被害はお昼の12時頃です。お昼を食べて、銀行に行って、通帳類の停止手続きをして、家に戻って来て連絡しました」
  「まずは早い通報をお願いします」

  「いろいろ気になり眠れないんです」
  「私たちが起きています。安心して寝て下さい」

 職務とはいえ、ご担当の方々、ご苦労さまです。善良な市民として、不必要な110番通報はしない、110番通報したときは要点を的確に伝える、ということを心がけたいと思います。でも興奮していたら、人間何を口走るか分かったもんじゃありません。


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