『変身』(勅使川原三郎、佐東利穂子) [ダンス]
2024年8月21日は、夫婦でKARAS APPARATUSに行って勅使川原三郎さんと佐東利穂子さんのダンス公演を鑑賞しました。アップデイトダンスNo.105『変身』、カフカの同名小説を原作とする作品です。
あるとき目覚めると虫になっていた男。有名なカフカの原作をダンスで表現してゆきます。身体の輪郭がぼんやり見えるか見えないか、という薄暗がりのなかで、勅使川原三郎さんと佐東利穂子さんが暗闇にうごめく虫を踊ります。たぶん勅使川原さんが成虫、佐東さんが幼虫。
いつもながら照明効果がすごい。薄暗がりに様々な幻視が現れて、自分がいま何を見ているのかどんどん把握できなくなってゆきます。壁面への投影(影)や音響(壁を叩く音)も効果的に使われており、全体の雰囲気はホラー映画。家族や社会とのつながりが絶たれてしまう哀しみと、奇妙な解放感が、とても印象的です。この二人が「感情も自我もあるのにヒトではないヒトとして扱われない存在」を踊ると、いつも胸に苦しいものが宿るのです。
あるとき目覚めると虫になっていた男。有名なカフカの原作をダンスで表現してゆきます。身体の輪郭がぼんやり見えるか見えないか、という薄暗がりのなかで、勅使川原三郎さんと佐東利穂子さんが暗闇にうごめく虫を踊ります。たぶん勅使川原さんが成虫、佐東さんが幼虫。
いつもながら照明効果がすごい。薄暗がりに様々な幻視が現れて、自分がいま何を見ているのかどんどん把握できなくなってゆきます。壁面への投影(影)や音響(壁を叩く音)も効果的に使われており、全体の雰囲気はホラー映画。家族や社会とのつながりが絶たれてしまう哀しみと、奇妙な解放感が、とても印象的です。この二人が「感情も自我もあるのにヒトではないヒトとして扱われない存在」を踊ると、いつも胸に苦しいものが宿るのです。
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