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『音楽舞踊劇 IZUMI』(平山素子、本條秀慈郎、床絵美) [ダンス]

 2021年2月19日は、夫婦でシアタートラムに行って平山素子さんの公演を鑑賞しました。三味線奏者の本條秀慈郎さん、アイヌの伝承音楽ウポポを唄う床絵美さんとのコラボレーション作品で、上演時間は約1時間です。

振付・演出: 平山素子
出演: 平山素子(ダンス)、本條秀慈郎(三味線)、床絵美(アイヌ・ウポポ)

 イェイツの『鷹の井戸』を原作とする音楽舞踊劇です。舞台中央に巨大な輪(直径3~4メートル)が吊され、そこに白く輝く半透明ベールがかけられており、これが井戸のイメージとなります。ベールが影を投影するスクリーンになったり光を散乱させつつ波のようにはためいたり、輪が水平に持ち上げられたりサーカスのエアリアルのように出演者とからんだり高所に引き上げられて回転したり。巧みな照明とあいまって、幻惑的な効果を生み出します。

 輪の周囲で踊る平山素子さんの鷹ダンス。そこに本條秀慈郎さんの三味線のリズム、床絵美さんのウポポ詠唱が加わって、印象的な舞台が完成します。ダンス、唄、三味線がうまく調和して最後まで退屈させません。平山素子さんの歌声が聴けたのは嬉しい驚きでした。

 ただ全体的にいかにもリバーダンス的なコラボにとどまっている印象がしてそこが物足りなく、例えば北村明子さんの近年の作品のように、アイヌ文化との向き合い方に一歩踏み込んだものを感じさせてくれれば、とも思いました。





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