SSブログ

『ゴールドシャワー』(フランソワ・シェニョー、麿赤兒) [ダンス]

 2021年10月17日は夫婦で世田谷パブリックシアターに行って、フランソワ・シェニョーと麿赤兒の共演という夢のような舞台を鑑賞しました。上演時間70分の公演です。

 昨年末、さいたま芸術劇場において一夜だけの奇跡の舞台を観ることが出来たフランソワ・シェニョー。そのときの紹介はこちらです。

2020年12月21日の日記
『不確かなロマンス ―もう一人のオーランドー』
https://babahide.blog.ss-blog.jp/2020-12-21


 そのシェニョーが大駱駝艦をひきいる舞踏の麿赤兒と共演するというのですから、世の中いったい何が起きるか分かりません。

 冒頭から舞台には女性器を象ったと思しき岩(途中で破壊される)が置いてあり、次から次へと“性的”な記号がばんばん登場。ほぼ全裸で登場したシェニョーも、コルセットをつけドレスを着て、麿赤兒さんといっしょに立ちションして、観客が持っている性的なものに対する先入観をぶち折ってゆきます。性別を超越したようなシェニョーの肉体や動きが強烈。赤いドレスを着るとマジ艶やかな麿赤兒さんもすごい。

 二人とも、ただ立っているだけで、ただ歩いているだけで、圧倒されるような存在感を放っています。その上、それぞれ独唱シーンがあり、歌のパワーも強い。これだけ個性の強い二人が調和している舞台というのはちょっと事前の想像を超えていました。

 あと、昨年末のさいたま芸術劇場の好演では何か使命感のような悲壮なものが感じられたシェニョーですが、今回の公演では終始楽しげで、嬉しそうに見えて、ちょっとほっとしました。





nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。