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『不確かなロマンス ―もう一人のオーランドー』(フランソワ・シェニョー、ニノ・レネ) [ダンス]

 2020年12月19日は夫婦で彩の国さいたま芸術劇場に行ってフランソワ・シェニョーの来日公演を鑑賞しました。四名の演奏家による古楽器演奏とともにフランソワ・シェニョーが踊り、歌う、70分の公演です。


[キャスト他]

コンセプト・音楽監督・演出: ニノ・レネ
振付・出演(ダンス、歌唱): フランソワ・シェニョー
演奏: 
バンドネオン: ジャン=バティスト・アンリ
パーカッション: ペレ・オリヴェ
ヴィオラ・ダ・ガンバ: フランソワ・ジュベール=カイエ
テオルボ・バロックギター: ダニエル・ザピコ


 まず何より、この危機的状況下で彩の国さいたま芸術劇場における一回限りの公演(当初は三回公演の予定でした)を実現してくれた関係者の努力に感謝します。もう無理だろうと思っていたので、実際に大ホールの座席に座ったときにはそれだけで涙が出そうな気持ちでした。

 まず古楽器の演奏が素晴らしかったです。バロックギターの響き、バンドネオンの躍動、パーカッションが作りだす音響風景、どれも初めて体験で、ちょっとびびりました。

 そしてフランソワ・シェニョーのダンスと歌唱がそれをもしのぐ初めて体験、というかひたすら衝撃的。バレエ、モダンダンス、フラメンコなど様々な舞踊を踊り、踊りながら男性声も女性声も自由自在に使って歌う姿には畏怖の念を覚えます。竹馬、ポワント、ハイヒール、といった文化、伝統、そして女性抑圧の象徴、を駆使した演出も印象的です。

 今年はほとんどダンス公演を観ることが出来なかったのですが、最後にこの舞台を観ることが出来たことは救いとなりました。ありがとう。





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