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『火傷の季節』(勅使川原三郎) [ダンス]

 2018年8月24日は、夫婦でKARAS APPARATUSに行って勅使川原三郎さんの公演を鑑賞しました。様々な音楽とノイズが流れるなか、勅使川原三郎さんが一人で踊り続ける驚愕の60分。

 火傷の治療のため病室でひとり紫外線照射を受けていた子供の頃の記憶、それを元にしたとのこと。ラジオの空電あるいはアナログレコードの針の擦過音を思わせるノイズや様々に再構成された音楽を背景に、ひたすら踊ります。

 佐東利穂子さんは海外公演中ですが、冒頭部に声だけ特別出演がありました。それが、例のかわいい声で「にゃあにゃあにゃあにゃあ」という……。どう反応していいのか戸惑っている隙をついて、勅使川原さんがいきなり激しく踊り始めたのでびっくり。途中休憩なしのソロダンス公演なのに、60分間、最後までほぼノンストップで踊り続けます。体力が……。

 指先まで精微にコントロールされた様々な動きを、丁寧に組み合わせて作り上げられたような強靱なダンスですが、流れている曲ごとに雰囲気もがらりと変えるのがまた凄い。ときおり過去の作品の断片めいた動きが出てきたりして、アップデイトダンスこれまでの集大成といった感触もあります。

 ちょっと怖かったり、荘厳だったり、幻想的だったり、情熱的だったり、色々な印象を受けますが、何といっても基調は、かっこいい。身体を楽器にジミヘンと共演してのけるシーンなど震えるくらいかっこよかった。


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