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『18TICKET』(構成・振付:近藤良平、コンドルズ) [ダンス]

 2018年6月3日は、夫婦で彩の国さいたま芸術劇場に行って、近藤良平率いる大人気ダンスカンパニー「コンドルズ」の新作公演を鑑賞しました。毎年、この時期になるとさいたま芸術劇場にやってくる恒例の「地域の皆様にも初夏の風物詩として親しまれている」(劇場関係者談)コンドルズさいたま公演、その第12回です。今回は上演時間110分とやや長め。

 たくさんの矢印、というか山道などに立てられている方向指示板が並んだ舞台上で、矢印が示す方向に旅と青春が暴走する公演です。ちなみに矢印ギャグというのか、大きな矢印を持ったメンバー数名が舞台上(ときには観客席)を歩きまわり、特定の人物に注目を集めたり、存在しないものの動きを可視化したり、まあ色々と笑わせてきます。

 時事ネタを含む多数の、ときに神がかったギャグの数々にはどうしたって爆笑してしまいますが、人形劇もコントもさらに磨きがかかっていて素晴らしい。もちろん若手も古参もがんがん踊ってくれます。

 さいたま公演では、大ホールの広さと奥行きを活かした演出が毎回話題になるのですが、今回も群舞のラストにしびれるような舞台転換が用意されており、そこから近藤良平さんのソロダンスへと移行する演出がすごい。もはや古典芸能の風格すら感じられます。



タグ:近藤良平
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