『双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら paper version 4』(川口晴美:テキスト、芦田みゆき:写真、小宮山裕:デザイン) [読書(小説・詩)]
【稀人舎】小宮山裕さんのツィートより
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今回は普通の本です。ところどころこんなんなってますけど、ちゃんと綴じてあるし、順番になってるし、普通の本です。
https://twitter.com/kijinsha/status/873066723154382850
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最後の仕上げに、こうして、こうじゃ!
https://twitter.com/kijinsha/status/882434800404922371
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2017年7月9日は、夫婦で江戸東京博物館に行って、詩の同人誌即売会「第21回 ポエケット」に参加してきました。そこで購入したものです。
これは、『双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら』のスピンオフ作品。
まず『双花町』というのは、電子書籍リーダーKindleで配信されている全6篇から構成された長編ホラーミステリ詩。不穏な言葉と、不穏な写真を、不穏な構成で組み合わせた、不穏な作品です。紹介はこちら。
2014年10月08日の日記
『双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら vol.1』
http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2014-10-08
2014年10月21日の日記
『双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら vol.2』
http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2014-10-21
2015年01月27日の日記
『双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら vol.3』
http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2015-01-27
2015年06月09日の日記
『双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら vol.4』
http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2015-06-09
2015年07月27日の日記
『双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら vol.5』
http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2015-07-27
2015年09月03日の日記
『双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら vol.6』
http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2015-09-03
この、最初から電子書籍としてのみ配信された『双花町』の、"paper version"という謎めいた存在。といっても電子書籍を紙に印刷したものではなく、『双花町』を構成しているテキストと写真を、『双花町』とは異なる方法で再構成したもので、デザイン担当の小宮山裕さんのこだわりが形になっちゃったという作品。
"paper version 1"は入手し損ねたのですが、"paper version 2"および"paper version 3"の紹介はこちら。
2015年07月06日の日記
『双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら paper version 2』
http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2015-07-06
2016年08月02日の日記
『双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら paper version 3』
http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2016-08-02
これまでの「紙片詰め合わせ」とか「カードデッキ」といった形式に比べると、今回の"paper version 4"は、小宮山裕さんが「普通の本です」と力説する通り、まあ普通かどうかは程度問題として、少なくとも薄い本の形をしています。
しかしそこはやはりというか。折り込みページあり、破かれたページの切れ端が挟み込まれていたり、本編に登場する貼り紙が実際にテープで貼りつけられていたり、本編でくしゃくしゃにされた手紙のページが物理的にくしゃくしゃにされてたり。最後のやつが、こうして、こうじゃ! と叫びながら小宮山裕さんが働いた狼藉の跡です。
写真とテキストの組み合わせ方も本編とはまた違った不穏さをかもしだしています。あくまでディスプレイに表示される本編とは別に、手の中にブツとして存在する冊子、それも乱暴に破かれたりくしゃくしゃにされたりした痕跡が残るその不穏さには、また格別なものがあります。
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今回は普通の本です。ところどころこんなんなってますけど、ちゃんと綴じてあるし、順番になってるし、普通の本です。
https://twitter.com/kijinsha/status/873066723154382850
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最後の仕上げに、こうして、こうじゃ!
https://twitter.com/kijinsha/status/882434800404922371
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2017年7月9日は、夫婦で江戸東京博物館に行って、詩の同人誌即売会「第21回 ポエケット」に参加してきました。そこで購入したものです。
これは、『双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら』のスピンオフ作品。
まず『双花町』というのは、電子書籍リーダーKindleで配信されている全6篇から構成された長編ホラーミステリ詩。不穏な言葉と、不穏な写真を、不穏な構成で組み合わせた、不穏な作品です。紹介はこちら。
2014年10月08日の日記
『双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら vol.1』
http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2014-10-08
2014年10月21日の日記
『双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら vol.2』
http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2014-10-21
2015年01月27日の日記
『双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら vol.3』
http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2015-01-27
2015年06月09日の日記
『双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら vol.4』
http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2015-06-09
2015年07月27日の日記
『双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら vol.5』
http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2015-07-27
2015年09月03日の日記
『双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら vol.6』
http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2015-09-03
この、最初から電子書籍としてのみ配信された『双花町』の、"paper version"という謎めいた存在。といっても電子書籍を紙に印刷したものではなく、『双花町』を構成しているテキストと写真を、『双花町』とは異なる方法で再構成したもので、デザイン担当の小宮山裕さんのこだわりが形になっちゃったという作品。
"paper version 1"は入手し損ねたのですが、"paper version 2"および"paper version 3"の紹介はこちら。
2015年07月06日の日記
『双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら paper version 2』
http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2015-07-06
2016年08月02日の日記
『双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら paper version 3』
http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2016-08-02
これまでの「紙片詰め合わせ」とか「カードデッキ」といった形式に比べると、今回の"paper version 4"は、小宮山裕さんが「普通の本です」と力説する通り、まあ普通かどうかは程度問題として、少なくとも薄い本の形をしています。
しかしそこはやはりというか。折り込みページあり、破かれたページの切れ端が挟み込まれていたり、本編に登場する貼り紙が実際にテープで貼りつけられていたり、本編でくしゃくしゃにされた手紙のページが物理的にくしゃくしゃにされてたり。最後のやつが、こうして、こうじゃ! と叫びながら小宮山裕さんが働いた狼藉の跡です。
写真とテキストの組み合わせ方も本編とはまた違った不穏さをかもしだしています。あくまでディスプレイに表示される本編とは別に、手の中にブツとして存在する冊子、それも乱暴に破かれたりくしゃくしゃにされたりした痕跡が残るその不穏さには、また格別なものがあります。
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