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『コンタクト CONTACT』(フィリップ・ドゥクフレ振付、カンパニーDCA) [ダンス]



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「ファウスト!」「マルガレーテ!」
「コン!」「タクト!」
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 2016年10月30日は夫婦で彩の国さいたま芸術劇場に行ってフィリップ・ドゥクフレの新作公演を鑑賞しました。14名のダンサーと2名のミュージシャンによる100分の作品です。

 過去作品のハイライトシーンから構成された『パノラマ』を2014年に上演してからはや2年、待望の新作がついにやってきました。ゲーテ『ファウスト』を下敷きに、ピナ・バウシュ『コンタクトホーフ』へのオマージュをこめて制作されたという作品です。

 終幕近くになって各自ばらばらなドレスを着た男女が一列に並んで踊るシーンがあり、それが『コンタクトホーフ』っぽいと言えばそうですが、別に『コンタクトホーフ』をなぞるわけではなく、それをいうなら『ファウスト』のストーリーをなぞるわけでもなく、いつもの通り「奇妙な夢」を具現化したような舞台になっています。

 指先ダンスから、吊りを使ったエアリアル(空中サーカス)まで。古めかしいミュージカル風ダンス、キャバレーショーダンス、セマー風旋回舞踊、ウェストサイドストーリー風乱闘まで。様々なダンスと奇天烈な場面がどんどん投入され、笑えないショートコントで間をつないでゆくという構成。

 舞台上の様子をライブ撮影して背景に投影したり、それをまた遅延いれつつ何度もコピーして重ねることで万華鏡のような効果を出したりと、めまぐるしい限り。

 次にどんなシーンが飛び出るか予想がつかず、最後まで驚き、楽しめる舞台です。



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