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『映画で読み解く「都市伝説」』(ASIOS) [読書(オカルト)]


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 映画と超常現象――すぐには結びつかないかもしれません。ですが、ちょっと考えてみますと映画の題材として使われている事件や人物などには、オカルトの世界で昔から有名なものや流行になったものなどが使われている場合がけっこうあります。(中略)そこで映画を入口に、題材となった超常現象事例を解説していく本書がつくられることになりました。
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単行本p.2


 「実話を基にした」あのホラー映画、このオカルト映画。その“実話”って、実際どうなの? ASIOS (Association for Skeptical Investigation of Supernatural : 超常現象の懐疑的調査のための会)が映画にまつわる都市伝説や元ネタ、怪しい噂など徹底検証。映画ファンもトリビア集として楽しめる一冊が、何と映画秘宝COLLECTIONから登場。「映画秘宝」が推すのは、デップーやハーレイだけではなかった!
 単行本(洋泉社)出版は、2016年6月です。


 おなじみASIOSの謎解き本、その最新刊は「映画」にまつわるあれこれ。あまりオカルトや超常現象などに詳しくない映画ファンを読者として想定しているらしく、これまでのASIOS本でも何度か扱われた定番のような話題も再登場します。もちろん随所に新しいネタも織り込んでありますし、映画に詳しくない読者にとっては「変な映画」入門として楽しめるでしょう。

 個人的に印象深かったのは、「ディアトロフ峠事件」や「貞子のモデルとなった高橋貞子の生涯」を紹介してくれる本城達也さん、「謎の怪光を見て、ついでにエイリアンに誘拐されてみようと、実際にブラウン山に行ってみた」という加門正一さん、いつまでもUFOロア大好き秋月朗芳さん、そして宇宙開発の専門家の立場から宇宙映画にツッコミを入れる寺薗淳也さん、などです。


[目次]

第1章 本当にあった「怖い事件」

  『ディアトロ・インシデント』
  『悪魔の棲む家』
  『エクソシスト』
  コラム「EVP」
  コラム「「キリスト教」の多大なる影響下にあるアメリカ社会」

第2章 「超能力」と「古代文明」

  『ヤギと男と男と壁と』
  『リング』
  『エリア0』
  『ノア 約束の舟』
  『ピラミッド 5000年の嘘』

第3章 「呪い」と「心霊現象」

  出演者やスタッフたちに襲いかかる呪い
    『スーパーマン』
    『ポルターガイスト1・2・3』
    『プロフェシー』
    『アトゥック』
  場面に映りこんだ心霊現象
    『the EYE』
    『青木ヶ原』
    『感染』
    『着信アリ』
    『サスペリア』

第4章 妖しき「陰謀」の世界

  『エージェント・ウルトラ』
  『ジェイコブズ・ラダー』
  『カプリコン・1』
  『アポロ18』
  『ダ・ヴィンチ・コード』
  『人類資金』
  コラム「空を見ろ! アリだ! カマキリだ!」

第5章 「UFO」と「宇宙人」

  『インデペンデンス・デイ』
  『V』
  『アイアン・スカイ』
  『MIB』
  『コンタクト』
  『フォース・カインド』
  『2001年宇宙の旅』
  コラム「宇宙人“グレイ”がついに脱ぐまで」

第6章 遙かなる宇宙

  『ディープ・インパクト』
  『アルマゲドン』
  『ゼロ・グラビティ』
  『オデッセイ』



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