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『第42回ローザンヌ国際バレエコンクール』 [ダンス]

 2014年5月10日(土)14:00-16:00、NHK ETVにて、第42回ローザンヌ国際バレエコンクール決勝の様子が放映されました。昨年と同じく、解説はスターダンサーズ・バレエ団代表、小山久美さんです。

 第42回ローザンヌ国際バレエコンクールは、2014年1月26日から2月1日まで開催され、世界35カ国から295名(女子224名、男子71名)が応募しました。コンクールに出場できた70名のうち、日本人は21名(女子16名、男子5名)でした。

 2014年1月31日の準決勝で選出された20名が決勝に進みました。そのうち、日本人は男子3名、女子3名。以下の方々です。

 日本人の決勝進出者一覧

  前田紗江さん(15歳)
  渡邊綾さん(16歳)
  森春陽さん(15歳)
  熊谷早畝さん(18歳)
  二山治雄さん(17歳)
  加藤三希央さん(18歳)

 2014年2月1日の決勝では8名の入賞者が決定し、うち日本人が1位、2位、6位を占めました。過去にも日本人が3名入賞という年はあったそうですが、1位、2位とも日本人というのは初めての快挙だそうです。さらに、日本人の男性ダンサーが最高位になるのは、1989年に熊川哲也さんがゴールドメダルを受賞して以来25年ぶりとのこと。

 入賞者一覧

   1位:二山治雄(にやまはるお)(日本)(17歳)
   2位:前田紗江(まえださえ)(日本)(15歳)
   3位:プレシャス・アダムズ Precious Adams (米国)(18歳)
   4位:ダビド・フェルナンド・ナバロ・ユデス David Navarro Yudes (スペイン)(17歳)
   5位:ガレガン・ポゴシアン Garegin Pogossian(フランス)(17歳)
   6位:加藤三希央(かとうみきお)(日本)(18歳)

  コンテンポラリーダンス賞:プレシャス・アダムズ Precious Adams (米国)(18歳)
  観客賞:ダビド・フェルナンド・ナバロ・ユデス David Navarro Yudes (スペイン)(17歳)

 なお、今年のコンテンポラリー部門の課題は、以下の3名のコレオグラファーの作品から選ばれました。作品名は決勝で踊られたものです。

  ゴヨ・モンテロ Goyo Montero
    「デスデ・オテロ」からソロ
    「バソス・コムニカンテス」からサラバンド

  ヨルマ・エロ Jorma Elo
    「ファースト・フラッシュ・ソロ・ナンバー1」
    「ファースト・フラッシュ・ソロ・ナンバー2」
    「プラン・トゥ・ビー」

  リチャード・ウェアロック Richard Wherlock
    「ディエゴのためのソロ」
    「春の祭典」

 ヨルマ・エロ、ゴヨ・モンテロの作品は昨年と同じで、今年はディディ・フェルトマンに代わってリチャード・ウェアロックの作品が加わりました。恥ずかしながら私はどれも実際の舞台を観たことがないのですが、知らない作品を鑑賞できるというのも、ローザンヌ国際バレエコンクールの楽しみですね。

 入賞した6名について、コンテンポラリー部門のパフォーマンスを観たときの個人的印象を書いておきます。

1位:二山治雄(にやまはるお)(日本)(17歳)
「ディエゴのためのソロ」(リチャード・ウェアロック振付)

 高い身体能力を活かしてかっこよく踊ってくれました。特に後半の盛り上がりは印象的。

2位:前田紗江(まえださえ)(日本)(15歳)
「バソス・コムニカンテス」からサラバンド(ゴヨ・モンテロ振付)

 情感のひらめきで魅せるダンスを、上品な若々しい表現で踊ってくれました。手足の動きの伸びやかさ、表情も印象的で、先が楽しみなダンサーだと思います。

3位:プレシャス・アダムズ(米国)(18歳)
「ファースト・フラッシュ・ソロ・ナンバー1」(ヨルマ・エロ振付)

 無音のなか緊張感とエネルギーを極限までためて、曲の開始とともに一気に放出するような、嵐のような豪快な踊りで喝采を浴びていました。思わず息を飲むような、圧倒的な才能。個人的にはこの人のダンスが一番気に入りました。

4位:ダビド・フェルナンド・ナバロ・ユデス(スペイン)(17歳)
「デスデ・オテロ」からソロ(ゴヨ・モンテロ振付)

 音楽の印象にぴったりな、感傷的な雰囲気を作るのが巧み。ラストの背中の存在感はさすが。

5位:ガレガン・ポゴシアン(フランス)(17歳)
「プラン・トゥ・ビー」(ヨルマ・エロ振付)

 元気いっぱい躍動感あふれる明るい感じが印象的なダンスでした。

6位:加藤三希央(かとうみきお)(日本)(18歳)
「ディエゴのためのソロ」(リチャード・ウェアロック振付)

 洒落た大人っぽい雰囲気で踊ってくれました。

 なお、入賞者以外では、ブラジル出身ダンサーたちが、みんな活き活きとした躍動感に満ちていて、魅了されました。素敵でした。


タグ:ローザンヌ
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