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『ハンスはハイリ どっちもどっち?!』(ズィメルマン エ ド・ペロ) [ダンス]

 2014年5月11日は、夫婦で東京芸術劇場プレイハウスに行って、スイスのアーティスト・ユニット「ズィメルマン エ ド・ペロ」の公演を鑑賞しました。

 前回の来日公演『Chouf Ouchouf』も凄かったのですが、それから一年で再び彼らの作品を観ることが出来るとは思ってもみませんでした。嬉しい。

 ちなみに、前回の来日公演を観たときの紹介はこちら。

  2013年06月10日の日記:
  『Chouf Ouchouf シュフ ウシュフ』(作・演出:ズィメルマン エ ド・ペロ、出演:タンジール・アクロバティックグループ)
  http://babahide.blog.so-net.ne.jp/2013-06-10

 『Chouf Ouchouf』では移動する巨大な柱が大活躍したのですが、今回も大掛かりな舞台装置が登場します。田の字型に区切られた巨大な重箱が、横倒しになってぐるぐる回転するのです。

 重箱の四つに区切られた区画にはそれぞれ椅子や机などが取り付けてあり、まるで小部屋が四つ縦横に並んでいるように見えます。中に出演者が入ったまま、重箱が回転を始めると、さあ大変。重力の向きが横になったり逆さになったり。というか、どちらが逆さまなのか。どっちもどっち?!

 この上下ぐるぐる入れ替わる状態で、出演者たちがあれこれ動いたり踊ったりする、というのが見せ場の一つとなっています。後半になると回転する重箱の外側を走ったり、重箱の枠につかまって空中ブランコをしたり、もう縦横無尽。

 他にも舞台上には大小さまざまな長方形の枠が置いてあり、壁、ドア、鏡、柱、その他様々なものに見立てられたりします。

 こういった長方形への強迫的なこだわり、移動する柱で出演者たちが消えたり現れたりする演出、アクロバット、ダンス、サーカス、ピエロ、コメディ、さらには掛け合い漫才から歌、合唱に至るまで、様々な見せ物をごった煮のように詰め込んで楽しませるというスタイルも、確かに『Chouf Ouchouf』と通ずるものがあります。

 次に何が起きるか予想できず、最初から最後までわくわく感が続くところが素晴らしい。

 「ズィメルマン エ ド・ペロ」の二人組(マルタン・ズィメルマン、ディミトリ・ド・ペロ)を含む男女7名の出演者たちが、とにかくひたすら身体はってギャグをかまし続ける上演時間80分の公演。最後は拍手喝采、何度もアンコールがかかりました。

[キャスト]

構成:ディミトリ・ド・ペロ
振付:マルタン・ズィメルマン
出演:タレク・ハラビー、ディミトリ・ジュルド、ディミトリ・ド・ペロ、ゲール・サンティスティヴァ、メリッサ・フォン・ヴェピー、メティニー・ウォントラクーン、マルタン・ズィメルマン


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