『SFマガジン2013年9月号 特集:サブジャンル別SFガイド50選』 [読書(SF)]
SFマガジン2013年9月号は、夏休みに向けてSFサブジャンル毎の読書ガイドを特集すると共に、ラヴィ・ティドハーの短篇を翻訳掲載してくれました。
『ナイト・トレイン』(ラヴィ・ティドハー)
「彼女の名前はモリーではなかったし、ミラーシェードであれ何であれ眼鏡はしていなかった。(中略)もちろんフライデーでもなかった」(SFマガジン2013年09月号p.67)
舞台は黄昏時のバンコク。蒸気を吐く巨大ナメクジ列車に乗り込む昆明蟇蛙団の大ボス(もちろん巨大ヒキガエル)を護衛する女戦士が主人公となり、異形世界で激しいサイバーアクションを繰り広げる。
蒸気駆動(スチーム)サイバーパンクというか、まあそういう趣向の軽快アクション小説。冒頭から弾けまくる挑発的な姿勢も、元気があっていいんじゃないでしょうか。
『犬を連れた男』(草上仁)
「やっと、驚くべき話が聞ける。依頼人が本当に探したがっている相手とその理由。陰謀と殺意と欲望に彩られたおぞましい秘密が」(SFマガジン2013年09月号p.172)
名前も素性も分からない男を探してほしい。謎めいた老婦人から奇妙な依頼を受けた、うだつの上がらない探偵。ハードボイルドな展開を期待しつつ、地道な捜査にとりかかるが・・・。SF要素ほぼ皆無のユーモアミステリ。
『フェアリー・キャッチ[後篇]』(中村弦)
「夏休みはまだはじまったばかりだというのに、一足飛びに夏の終わりになってしまったような気がして、昭太郎はむしょうに寂しかった」(SFマガジン2013年09月号p.273)
田舎にやってきた不思議な旅芸人。その秘密を探る少年は、こっそり備品を持ち出してフェアリー・キャッチを試してみるが、うっかり知人の女子を消してしまった、さあ大変。というのが先月号に掲載された[前篇]でした。
[後篇]では、少年は女の子を救うために妖精の国(?)へ行くことになります。そこで出会った美しい女性の正体とは。前篇はブラッドベリ風のホラーかなという印象でしたが、意外と普通の冒険ファンタジーに落ち着きました。
[掲載作品]
『ナイト・トレイン』(ラヴィ・ティドハー)
『犬を連れた男』(草上仁)
『フェアリー・キャッチ[後篇]』(中村弦)
『ナイト・トレイン』(ラヴィ・ティドハー)
「彼女の名前はモリーではなかったし、ミラーシェードであれ何であれ眼鏡はしていなかった。(中略)もちろんフライデーでもなかった」(SFマガジン2013年09月号p.67)
舞台は黄昏時のバンコク。蒸気を吐く巨大ナメクジ列車に乗り込む昆明蟇蛙団の大ボス(もちろん巨大ヒキガエル)を護衛する女戦士が主人公となり、異形世界で激しいサイバーアクションを繰り広げる。
蒸気駆動(スチーム)サイバーパンクというか、まあそういう趣向の軽快アクション小説。冒頭から弾けまくる挑発的な姿勢も、元気があっていいんじゃないでしょうか。
『犬を連れた男』(草上仁)
「やっと、驚くべき話が聞ける。依頼人が本当に探したがっている相手とその理由。陰謀と殺意と欲望に彩られたおぞましい秘密が」(SFマガジン2013年09月号p.172)
名前も素性も分からない男を探してほしい。謎めいた老婦人から奇妙な依頼を受けた、うだつの上がらない探偵。ハードボイルドな展開を期待しつつ、地道な捜査にとりかかるが・・・。SF要素ほぼ皆無のユーモアミステリ。
『フェアリー・キャッチ[後篇]』(中村弦)
「夏休みはまだはじまったばかりだというのに、一足飛びに夏の終わりになってしまったような気がして、昭太郎はむしょうに寂しかった」(SFマガジン2013年09月号p.273)
田舎にやってきた不思議な旅芸人。その秘密を探る少年は、こっそり備品を持ち出してフェアリー・キャッチを試してみるが、うっかり知人の女子を消してしまった、さあ大変。というのが先月号に掲載された[前篇]でした。
[後篇]では、少年は女の子を救うために妖精の国(?)へ行くことになります。そこで出会った美しい女性の正体とは。前篇はブラッドベリ風のホラーかなという印象でしたが、意外と普通の冒険ファンタジーに落ち着きました。
[掲載作品]
『ナイト・トレイン』(ラヴィ・ティドハー)
『犬を連れた男』(草上仁)
『フェアリー・キャッチ[後篇]』(中村弦)
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