SSブログ

『ナプア・グレイグ&ハワイアン・フラ・ガールズ』 [舞台(コンテンポラリーダンス)]

 昨日(2012年07月29日)は、夫婦でオリンパスホール八王子に行って、ナプア・(グレイグ)マクア率いるハーラウ・ナ・レイ・カウマカ・オ・ウカの来日公演を観てきました。

 実はこれまでフラには特に興味がなかったのですが、先月、マーク・ケアリイ・ホオマル率いるアカデミー・オブ・ハワイアンアーツのジャパン・ツアー2012を観て衝撃を受け、これからはなるべく積極的にフラの舞台を観ることにしたのです。詳しくは2012年06月26日の日記を参照して下さい。

 ハワイ事変における人民大虐殺を踊りで表現、真っ赤に染まった舞台で人々が銃弾に倒れてゆく様を踊る、というフラを観るのはけっこう辛いものがあったので、次はとりあえず普通というか典型的なフラを気軽に観たいなと。そういうわけで、夫婦でハワイの歌姫ナプアの公演を観ることに。

 途中20分間の休憩を含め100分ほどの公演です。間断なく演目が続き、休憩時間を別にすれば常に誰かしら踊っているという密度の高い舞台。

 前半は典型的なフラのショウで、まずは美しく力強い声で祝詞が唱えられ、やがてバンドの生演奏をバックに、あるときはゆったりとしたリズムで、特に躍動感あふれるテンポで、波、風、大地、神々、そして恋の踊りが披露されてゆきます。この安心感、ストレッチで身体をうーんと伸ばすような心地よさ。いいです。

 後半になると、変化球が次々と繰り出されます。火山の噴火や海に流れ込む溶岩を歌うフラ、ロックンロール風のフラ、沖縄民謡風のフラ、最後に和風フラという具合。バラエティ豊かな演目が取り揃えられており、観客を退屈させません。

 ひときわ印象に残るのが、その衣装です。演目ごとに異なる色鮮やかな衣装には魅了されます。

 特に最後のパートで使われたキモノ風の衣装はデザインも色合いも絶妙。こういう「キモノ風」デザインの舞台衣装は、日本人が見ると困惑してしまうものが多いように思うのですが、そういうキワモノ感というか、滲み出る勘違い感がなく、ハワイと日本をつなぎたい、というメッセージも感じられて、非常に好感が持てました。

 決して狭くはないオリンパスホール八王子の座席がほぼ満席(ざっと見た感じでは二階席と三階席の左右袖に空席が目立つくらい)で、観客のテンションの高さからも、フラに人気があることがよく分かります。フラのリズムは癖になりますし、高齢になっても踊れるダンスというのは確かに魅力的で、ちょっとだけ、フラ教室に通って実際に踊ってみようかしらん、と思いました。いや、思っただけですけど。しかし。


タグ:フラ
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0