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『増補版 未確認動物UMA大全』(並木伸一郎) [読書(オカルト)]

 ネッシーやビッグフットは当然のこと、モンゴリアン・デスワームやチュパカブラやモスマンまで、フライング・ヒューマノイドやシャドーピープルも抜け目なく、235種のUMAを詰め込んだ600ページ近い大著。旧版に52種も追加した、UMA事典の決定版。単行本(学研パブリッシング)出版は2012年2月です。

 というわけで、2007年に出版された『未確認動物UMA大全』(並木伸一郎)の増補版です。帯によると「新種52種を含む235種のUMAを網羅!」とのことですが、問題はその追加された52種がどれなのか明記してないこと。目次にでも記号を付けておいてほしかったと思います。

 旧版と比べると60ページほど分厚くなっており、これが追加された52種の記事分ということなのでしょう。なお背表紙が旧版の「黒」から「赤」へと変更されています。

 雑誌「ムー」に掲載されたUMAネタの記事を集めて編集したという感じで、個々の項目に書かれている内容はさほど深いとはいえませんが、例えば「チェシーとベッシーとストーシーは、それぞれどの湖に出没するんだっけ?」といった疑問が浮かんだとき、さっと確認する、といった目的で使うには向いています。要するに事典ですね。

 もちろん並木大全なので、懐疑的な情報は極力控え目。基本的に、肯定的に紹介されています。苦しくなってきても平然と「異次元からやってきた正体不明の何かではないだろうか」とさわやかに書いてしまう胆力は健在。

 それと、妖怪でも伝説でも、正体不明のネット動画でも、それこそ「写真を現像してみたら不思議な光が写り込んでいた」レベルのものまで、何でもかんでもUMA扱いして大真面目に掲載しているのには苦笑させられます。

 後にインチキあるいは誤りだったと判明している写真や目撃談も平気で載せているようなので、そこは注意した方がいいかと思います。もちろん、「(ムー的)世間でその話題が盛り上がった」という意味では、真偽はともかくUMAネタとして「本物」なので、事典に掲載するのは当然かも知れませんが。

 事典として活用できるのはもちろんですが、読み物として最初から通読しても大いに楽しめます。やっぱりUMAネタは魅力。読み進めるうちに、心は子供時代、魂は大陸書房。

 このイキオイで、他の並木大全も次々と「増補版」が出るような予感がします。そしてわずかな追加記事のために買い直し続ける自分の姿も見えるような気が。


タグ:並木伸一郎
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