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『猫を愛する人のための猫絵本ガイド』(さわださちこ) [読書(教養)]

 タイトルの通り、古今東西の「猫をテーマとした絵本」から227冊を厳選して紹介してくれる一冊です。出版は2010年5月。

 どこを開いても、およそ1ページに三、四冊の猫絵本が載っています。簡単な紹介に加えてカバーアートと見開きビジュアルが掲載されており、どんな雰囲気の絵本なのかよく分かるようになっています。さらに「読み聞かせにおすすめ」ポイント、何歳から読めるか、といった実用情報も。

 当然ながらビジュアルの大半は切手サイズなのが悲しいのですが、これは仕方ない、というか気に入ったら実物を手にしてみましょう、ということだと思います。一部の絵本は見開き二ページに渡って掲載されており、迫力満点です。

 全体は「1.美しすぎる猫」、「2.いやしてくれる猫」、「3.友だちになりたい猫」、「4.働きものの猫」、「5.頼りになる猫」、「6.子どもごころがわかる猫」、「7.なぞめいた猫」、「8.おともにしたい猫」、「9.名作のなかの猫」、「10.思わず笑っちゃう猫」、「11.いい味だしてる脇役猫」、「12.心をあたためてくれる猫」、「13.猫とわかりあうために」というように分類されています。

 絵本だけでなく、写真集(「まこ」とか「チロ」とか岩合とか)、文学(「猫かま」とか「マドレーヌ夫人」とか「猫語の教科書」とか)、ファンタジー(「夏扉」とか「宅急便」とか「ゴブリーノ」とか「カーボネル」とか)、など大人向けの猫本もびっしりと紹介されています。

 もちろん索引は充実しており、書名別、著者・訳者名別に調べられるようになっていますよ。

 というわけで、子供のための猫絵本を探している人、猫本に興味がある人、とにかく猫の絵を見ていたい人、そしてカバー写真に写っているキジトラ猫がうちの「みねこ」ちゃんそっくり、というか「みねこ」ってば実は内緒で猫モデルのバイトをやってたのか、と大真面目に考えた人、それは私、などにお勧めです。


タグ:絵本
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