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『白鳥の湖 Swan Lake』(英国ロイヤルバレエ、マリアネラ・ヌニェス、ティアゴ・ソアレス) [舞台(バレエ)]

 2009年3月に収録された英国ロイヤルバレエ最新の『白鳥の湖』がDVD化されていたので観てみました。主演はマリアネラ・ヌニェス (Marianela Nunez)とティアゴ・ソアレス(Thiago Soares)の二人です。

 特に奇をてらったところはなく、伝統的な手堅い『白鳥の湖』です。主演はもとより群舞のレベルまで文句なし、しっかりした舞台。安心して観られる映像なので、どなたにもお勧めできます。

 舞台の感じがKバレエの熊川版に似ているなあ、と感じたのですが、調べてみるとどちらの舞台美術もヨランダ・ソナベンド(Yolanda Sonnabend)が担当しているのですね。どうりで似ているわけだ。ただし本作の方が舞台の印象は暗めで、王子をはじめとして男性がみんな軍服着用だったりして、どうも第一次世界大戦前夜の小国という設定のように思えます。特にストーリー上の影響はありません。

 舞台美術だけでなく演出(例えばスペイン舞踏団が魔王ロッドバルトの一味であるとか)もほぼ同一なので、Kバレエの舞台が気に入った方なら、こちらも好きになると思います。

 さて。観る前に個人的に期待していたのは、小林ひかるさんが出演していること。ところが残念なことに、彼女の役柄は第三幕における王子の花嫁候補のうちの一人。ほとんど踊らないまま、あっさり退場してしまいました。がっかり。

 ところが、第一幕で王子の友人たちによるパ・ド・トロワで踊った女性ダンサーが素晴らしく、思わず映像を止めて何度も繰り返し再生してしまいました。精確できっちりしたステップ、品のある優雅な動き、美しいポーズ。彼女がソロで踊っているのを観ているだけで幸せになります。

 調べてみると、何と彼女こそ崔由姫/チェ・ユヒ(Yuhui Choe)さん。ファンが多いとは聞いてはいたのですが、まさかここまで素敵なダンサーだとは。吉田都さんの再来などと騒がれているのも納得です。彼女が踊っている映像は要チェック。

 というわけで、ユヒちゃんのダンスを観るためだけにでも購入する価値があったと、個人的にはそう思える舞台映像でした。あ、主演の二人も素晴らしかったです。


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