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『エトワール最後の60日』(NHK教育 芸術劇場) [映像(バレエ)]

 連休前に録画しておいた番組を観てみました。パリ・オペラ座のマニュエル・ルグリがエトワールを引退するまでの2カ月を追ったドキュメンタリーフィルムです。

 練習風景、引退公演に向けたリハーサル、若手へのレッスン、関係者へのインタビューなどの映像を、『ル・パルク』や『眠れる森の美女』など公演映像の断片をはさみながらつなげてゆき、最後の引退公演映像に向けて引っ張ってゆくというオーソドックスな構成で、一時間の番組ですが最後まで楽しめました。

 最大の見せ場は引退公演の『オネーギン』舞台映像ですが、むしろリハーサルやバックステージ、楽屋における様子などが興味深く感じられました。最後の出番が終わった後、舞台裏を走り抜け、反対側舞台袖でぜいぜい息を整え、やがて観客挨拶に向けてにこやかに微笑みながら歩みだすルグリとか、なかなか見られない光景です。素敵。

 若手へのレッスン映像も、旧『NHK教育 スーパーバレエレッスン』を彷彿とさせる懐かしいシーンです。

 しかし、個人的に最も嬉しかったのは、引退後の公演に向けて、振付家/ダンサーのパトリック・ド・バナから新作の指導を受けるシーンが収録されていたこと。新しい動きを習得すべく必死になって練習するルグリ、繰り返し指摘を受けては動きを修正してゆく様は、観ていて感動します。この歳になってもダンサーとして挑戦してるなあ。

 ドキュメンタリーフィルムは一時間なので、『芸術劇場』としては番組時間が余るため、後半にルグリとデュポンの『ドン・キホーテ』舞台映像の抜粋を入れてくれましたが、これは何度も観た映像なのでパスしました。

 なにげなくエトワールが多数出ていて(最初のストレッチシーンからすでに背後にぞろぞろと)、ルグリのファンはもとより、パリ・オペラ座に好みのダンサーがいる人なら大喜びでしょう。私も最後にちらっとジロ姉さんが映っていて嬉しかった。


[番組情報]

放映時間: 2009年 9月18日(金) 22:30~23:30
放映チャネル: NHKデジタル教育
出演: マニュエル・ルグリ、オーレリ・デュポン、クレールマリ・オスタ、モニク・ルディエール、エレオノール・ゲリノー、ファビアン・レヴィヨン、パトリック・ド・バナ、ブリジット・ルフェーブル
ナビゲーター: 上川隆也


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