SSブログ

『芸のためなら亭主も泣かす』(中村うさぎ) [読書(随筆)]

 気がつくと出ている中村うさぎのエッセイ集。単行本出版は2006年6月、私が読んだ文庫版は2008年8月に出ています。

 基本的には文春に連載されたお笑いエッセイシリーズ、白うさぎ。ウンコ漏らした話、競馬体験記、バラエティ番組に出て失言しまくった話、そして話題になったデリヘル嬢体験の裏話や後日談があけすけに書かれています。

 おお、こうして並べてみると、シモネタ、ギャンブル、馬鹿女揶揄、性風俗。いずれも文春とか読んでる中年男性読者を喜ばせる定番の話題を選んで書いていることがよく分かります。さすがであります。

 本作が連載されたのは2005年ですから、ちょうど『私という病』を書いていた時期と重なります。そちらは“女の自意識”というテーマに挑んだシリアスな、というか泥沼作品で、いわば黒うさぎ。近日中に文庫化されるそうなので、それまで待ってから、白うさぎ、黒うさぎ、合わせて読む方がいいかと思います。

タグ:中村うさぎ
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0