『中国の不思議な役人/ボレロ』(H・アール・カオス) [舞台(コンテンポラリーダンス)]
H・アール・カオスと東京フィルハーモニー交響楽団(大友直人:指揮)のコラボレーションコンサートを2年ぶりにやるというので、夫婦で東京文化会館に駆けつけて観てきました。
東京文化会館を満席に出来るコンテンポラリーダンス・カンパニーはコンドルズとH・アール・カオスだけだろう、というのはダンス評論家である乗越たかお氏の言葉ですが、その通り広い文化会館がぎっしり人で埋まっています。
演目は『中国の不思議な役人』(バルトーク)、『シグナルズ・フロム・ヘヴン』(武満徹)、『ボレロ』(ラヴェル)の3本で、H・アール・カオスが踊るのは最初と最後の演目。これらの演出・振付は、もちろん大島早紀子さん。
まず大島版『中国の不思議な役人』ですが、私は初めて観ました。いかにもH・アール・カオスらしい作品です。舞台をおおう妖しい雰囲気、大仕掛けによるスペクタクル、ワイヤーによる釣り(なにしろ幕が開くといきなり女性ダンサー逆さ釣り)、そして白河直子さんの命を削るような凄絶なダンス。思わず引き込まれます。これ一本でもチケット代の元は取ったような気になります。
金管アンサンブルによる小品、指揮の大友直人さんと舞踏評論家の鈴木晶さんの対談と続いて、いよいよ大島版『ボレロ』です。
2年前に同じ舞台でH・アール・カオスの『ボレロ』観たときに思ったのは「もう一度最初から観たい!」ということでした。今晩ようやく願いが叶ったわけですが、感想は、やっぱり「もう一度最初から観たい!」です。
真っ赤な舞台、血しぶきのごとく吹き上がるバラの花びら、魂を吸い取られるような白河直子さんの踊り、観ているうちに時間感覚が吹き飛んでしまい、断片的なイメージしか思い出せないのです。
途中から背筋が硬直し胃がせり上がってくるような興奮がどんどん高まってゆく感覚が素晴らしく、終演と共に会場がどよめきました。カーテンコールでは観客のほとんどがスタンディング・オベーション、拍手鳴りやまずという状態。いや、もの凄かった。
東京文化会館を満席に出来るコンテンポラリーダンス・カンパニーはコンドルズとH・アール・カオスだけだろう、というのはダンス評論家である乗越たかお氏の言葉ですが、その通り広い文化会館がぎっしり人で埋まっています。
演目は『中国の不思議な役人』(バルトーク)、『シグナルズ・フロム・ヘヴン』(武満徹)、『ボレロ』(ラヴェル)の3本で、H・アール・カオスが踊るのは最初と最後の演目。これらの演出・振付は、もちろん大島早紀子さん。
まず大島版『中国の不思議な役人』ですが、私は初めて観ました。いかにもH・アール・カオスらしい作品です。舞台をおおう妖しい雰囲気、大仕掛けによるスペクタクル、ワイヤーによる釣り(なにしろ幕が開くといきなり女性ダンサー逆さ釣り)、そして白河直子さんの命を削るような凄絶なダンス。思わず引き込まれます。これ一本でもチケット代の元は取ったような気になります。
金管アンサンブルによる小品、指揮の大友直人さんと舞踏評論家の鈴木晶さんの対談と続いて、いよいよ大島版『ボレロ』です。
2年前に同じ舞台でH・アール・カオスの『ボレロ』観たときに思ったのは「もう一度最初から観たい!」ということでした。今晩ようやく願いが叶ったわけですが、感想は、やっぱり「もう一度最初から観たい!」です。
真っ赤な舞台、血しぶきのごとく吹き上がるバラの花びら、魂を吸い取られるような白河直子さんの踊り、観ているうちに時間感覚が吹き飛んでしまい、断片的なイメージしか思い出せないのです。
途中から背筋が硬直し胃がせり上がってくるような興奮がどんどん高まってゆく感覚が素晴らしく、終演と共に会場がどよめきました。カーテンコールでは観客のほとんどがスタンディング・オベーション、拍手鳴りやまずという状態。いや、もの凄かった。
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