ウィンホン

　我が家で飼っていたチンチラ（ピカチュウによく似た南米原産の中型齧歯類）ウィンホン（♂）が昨晩お亡くなりになりました。享年８歳でした。チンチラの平均寿命は10年くらいなので、若死にとは言わないまでも、やはり早すぎる死です。

　歯の具合が悪く、動物病院で何度も手術を繰り返した不憫なチンチラですが、本人はいたって陽気で良い性格でした。

　弱いもの（みよん）には優しく、自分勝手なもの（ホンマン）には厳しく、自分のテリトリーを守るためなら猫（みねこ）にも立ち向かう勇気を示し、でも諍いはすぐ流して快活に振る舞う、つまりナイスガイでした。飼い主のことも信頼してくれていました。

　昨晩、外出から帰宅して餌をやりにゆくと、ケージのすみでうずくまっているので、寒いのかと思って、エアコンをつけ部屋の温度を上げて、保温カイロも入れてやったのですが、動きません。朝に見たときは元気だったし、餌も全部食べているし、見ている間にも固さに問題のない糞をしたので、たぶん大丈夫だと思ったのですが。

　数時間後には横倒しになって悲鳴のような声で断続的に鳴くようになり、やがて息を引き取りました。小動物は、調子を崩すとすぐに死んでしまいます。奇跡は起こりませんでした。

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