みねこ

　私事を書くのは恐縮なのですが、と言いつつ日記に私事を書いて何が悪いかという気もしますが、ともあれ、我が家に猫がやって来ました。キジトラのメス、生後８カ月くらいです。

　笙野頼子さんの『愛別外猫雑記』を読んで、一匹でいいから捨て猫を救おうと決心しまして。配偶者にそう言ったら、たまたま知人がお世話になっているキャットシッターさんから、まさに捨て猫を保護したという連絡が舞い込みました。

　保護したときには、ガリガリにやせこけ顔中コールタールで真っ黒にして雪の中をさまよっていたとのことで、それを聞いて里親になる決心をしました。

　こういうことを書くと必ず「年に何千何万匹もの猫が殺されていることを都合よく見ないことにして小さな命の尊さがなどと言う独善的で感傷的な人間がどうのこうの」と冷笑的な態度をとることで自分がさも視野が広いかのようなふりをして他人より高みに立ちたがる人がいますが、猫に生き肝を喰わるるがよろしいかと存じます。

　実は私、猫を飼ったことがなく、急いで何冊も飼育本を読みました。心配事ばかりがつのります。とりあえず部屋をキャットプルーフにしなければなりません。揃えなければならないものも色々あります。うちのネズミ達（チンチラとモルモット）の飼育部屋は猫立ち入り禁止にしますが、果たして大丈夫なのでしょうか。

　何だか悪いことばかり考えてしまってあわあわしているうちに疲労で風邪をひいてしまったり。つらいです。

追記
　猫の名前は「みねこ」に決定しました。ダンサーの斉藤美音子さんにちなんで命名したことは秘密です。

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