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『サマー・トリプル・ビル』(Kバレエカンパニー) [舞台(バレエ)]

 夫婦で文京シビックホールまで出かけて観てきました。

 文京シビックホールに行ったのは初めてなんですが、大きすぎず、小さすぎず、ちょうどいい感じの劇場でした。1階席も良い具合に段差がついてて観やすいし、うん、ここは気に入りました。

 熊川哲也ひきいるKバレエカンパニーの夏公演は、トリプルビル、すなわち

『パッシング・ヴォイス』(熊哲振付)
『シンフォニック・ヴァリエーション』(アシュトン振付)
『放蕩息子』(バランシン振付)

という小品3本立て。

 最初の2本は、背景や照明など舞台演出は素晴らしいものでしたが、バレエは・・・うううん。もともと私はアシュトン作品が好きではありません。それを目指したであろう熊哲の振付に至っては「すまん、パス」状態。申し訳ないと思いつつ退屈しておりました。

 最後のバランシン作品は、バシリニコフが踊った映像を観たことがあって、まあどうしてもそれと比べてしまうわけです。技術面では、熊哲の方が上かも知れません。でも、演技面は、う~ん、まだバシリニコフには及ばないかと。

 妖女サイレーンを踊ったのは、以前に客演で「黒鳥」を踊って我が家を騒然とさせた中村祥子さん。男を誘惑して破滅させる悪女とくれば、もう彼女のハマり役です(独断)。Kバレエのバレリーナ陣ではあの「色気」は表現できません。ぜひ、これからもKバレエで踊って、日本のバレエ界に色気を吹き込んでやって欲しいと思います。

 何やかんや言っても、熊川哲也さんと中村祥子さんが踊ればモトは取れるわけで、“確実にチケット代だけの満足は得られる”という安心感があるKバレエは、やっぱり日本では画期的なバレエカンパニーだと思います。

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