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『R.HATTER』(服部有吉) [舞台(コンテンポラリーダンス)]

 夫婦で五反田ゆうぽうと簡易保険ホールまで行って観てきました。

 ノイマイヤーの弟子、独ハンブルグ・バレエ団の服部有吉くんが振り付けた新作2つです。一つは芥川龍之介原作『藪の中』で、3組のダンサーが、同じ舞台の上で、同時に、それぞれ微妙に異なるストーリーを演じるという趣向。格闘シーンの振付(というか殺陣)が素晴らしい出来ばえ。

 もう一つは『R.HATTER』で、これは昭和歌謡曲(彼の祖父の作品)メドレーをバックに、独ハンブルグ・バレエ団のメンバーと、宝塚歌劇団のメンバーが、和製ミュージカル風に踊るという作品。えっと、失礼ながら、宝塚歌劇団がこれほど踊れるとは知りませんでした。というか、表現力ではハンブルグ・バレエ団をしのいでいました。みんな楽しそうでしたね。

 えー、振付ですが、予想を裏切る動きが連発するところなど「おおおっ」と感嘆したのですが、全体的にどうも冗長な部分が多いように感じました。必然性のない繰り返しも目につくし。もっとこう、余分な動きをギリギリまでそぎ落して、シャープにした方が良いかも知れません。

 しかし、服部くん、小柄です。ドイツの女性ダンサーと比べて頭2つ分くらい小さい。配偶者は「ちっちゃ~い、かわい~~」とか騒いでました。

タグ:服部有吉
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